ASIAN KUNG-FU GENERATION

3日間にわたって行われた「SWEET LOVE SHOWER 2016」の大トリはASIAN KUNG-FU GENERATION。ステージに現れた4人とサポートメンバーの下村亮介(Key / the chef cooks me)は最初に「Re:Re:」を奏で、おなじみのリズムが詰めかけた無数のオーディエンスの身体を揺らす。さらにバンドは「振動覚」「リライト」と、初期の代表曲を連発。イントロが始まるたびに大きな歓声が沸き起こり、観客は拳を挙げて彼らの演奏を楽しんだ。

後藤正文(Vo, G)は「寒い中どうもありがとう。どうか最後まで身体を冷やさずに、楽しんで帰ってください」と観客に挨拶し、「じゃあ、ちょっと激しめの最近の曲をやります」と次のナンバーを紹介した。ここで披露されたのは、7月にリリースしたばかりの最新シングル「ブラッドサーキュレーター」。重厚かつアグレッシブなロックチューンで、オーディエンスをさらに盛り上げる。その後も後藤と喜多建介(G, Vo)によるギターの掛け合いに大歓声が起こった「ブルートレイン」、山田貴洋(B, Vo)と伊地知潔(Dr)が刻む低音に乗せて観客のジャンプが繰り返された「君という花」と、強力なナンバーが続いた。

「我々は今年で結成20周年です。20年前を思い出しつつ……俺が歌詞を書いたわけじゃないけど、『ソラニン』て曲をやります」と後藤が話したあと「ソラニン」が演奏され、過去を振り返る切ない歌詞が、山中湖畔の夜空に力強く響いた。本編最後の「今を生きて」のあともアンコールは止まず、メンバーは再びステージに登場。後藤は「最後に身体があったまるやつやります。はしゃいで帰ってください(笑)」と語って「遥か彼方」を演奏し、オーディエンスを大喜びさせた。5人がステージを去ったあとのステージ後方には大輪の花火が打ち上がり、3日間にわたるイベントの終幕を彩った。


セットリスト

01. Re:Re:

02. 振動覚

03. リライト

04. ブラッドサーキュレーター

05. ブルートレイン

06. 君という花

07. ソラニン

08. 今を生きて

<アンコール>

09. 遥か彼方

LIVE REPORT | SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2016

山中湖で10回目の開催となる夏の野外フェスティバルSWEET LOVE SHOWER 2016、8月26日(金)、27日(土)、28日(日)の3日間の熱いライブをレポートします。