キュウソネコカミ

キュウソネコカミのライブはヨコタシンノスケ(Key, Vo)の「帰ってきたぜ、FOREST STAGE!」という絶叫で幕を開け、1曲目「ビビった」から演奏スタート。全オーディエンスの激しいジャンプでステージ前は大きく揺れる。「サギグラファー」ではヤマサキセイヤ(Vo, G)が「歌えー!」と煽り、会場中を大合唱へと導いた。

ポップなイントロで歓声が響いたのは「ファントムヴァイブレーション」。5人が鳴らす軽やかなリズムに乗せ、観客たちの「スマホはもはや俺の臓器!」というコールが響き渡った。ヤマサキが「バンドマンと付き合いたいと一瞬でも思ったやつ! 目を覚ませボケ!(笑)」とオーディエンスを叱責して始まった「たまにいるタラシくん」では、ダークなサウンドとヤマサキのシニカルなボーカルが場内の空気を一変させる。

昨年はLAKESIDE STAGE、今年はFOREST STAGEへの出演となった彼ら。ヤマサキはこの件について「おいスペシャ、なんでFOREST STAGEやねん! 俺は去年LAKESIDEでなんか悪いことしたか!」とキレてみせ、観客を爆笑させる。ヤマサキは今回の出演オファーがギリギリだったため、夏フェス用に作ったグッズTシャツに「SWEET LOVE SHOWER」のスケジュールを入れられなかったことも明かし、オーディエンスをさらに笑わせた。

ヤマサキの「フードコート、休んでじゃねえぞ! お前らも参加できる曲やるからよく聴け!」という休憩中の来場者に向けた八つ当たりから「DQNなりたい、40代で死にたい」へと突入。「ヤンキー怖い」コールが響く中、ヤマサキは「俺らは今年3年目、4年目も出るために4歩歩いてええか!」と叫び、自分の足元を支えさせながらオーディエンスの頭上を歩いて大きな拍手を浴びた。そしてヨコタの「来年もまた、何かしらの形でお会いしましょう!」という挨拶で、最後の楽曲「ハッピーポンコツ」へ。観客は笑顔で両手を挙げ、5人が刻むビートを全身で楽しんだ。



セットリスト

01. ビビった

02. サギグラファー

03. ファントムヴァイブレーション

04. たまにいるタラシくん

05. DQNなりたい、40代で死にたい

06. ハッピーポンコツ

LIVE REPORT | SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2016

山中湖で10回目の開催となる夏の野外フェスティバルSWEET LOVE SHOWER 2016、8月26日(金)、27日(土)、28日(日)の3日間の熱いライブをレポートします。