今年で4回目の出演となるthe HIATUSのライブは、柏倉隆史(Dr)による「Geranium」の強力なドラムから幕を開けた。5人の鳴らす圧巻のサウンドにオーディエンスは息を呑むが、彼らの熱量に引っ張られるように腕を上げ、リズムに身を委ね始める。masasucks(G)の骨太なギターから始まった「Storm Racers」では、細美武士(Vo, G)のカウントに合わせて観客のテンションが爆発。ウエノコウジ(B)の迫力あるベースラインが、湖畔に力強く響き渡った。
美しく壮大なメロディラインを細美が高らかに歌い上げる「The Flare」ではウエノ、柏倉が鳴らす低音と伊澤一葉(Key)の華やかなピアノが絡み合い、彼らならではのサウンドを響かせる。続いては伊澤のダイナミックな演奏が印象的な「Bonfire」へ。曲が終わると細美は「今日のフェスとは関係ないのかもしれないけど、俺たちみたいなバンドの特集を組んでくれたりフェスに呼んでくれたり、ありがとうございます。そういう恩には応えたいと思ってるんで」と、スペースシャワーTVへの感謝を述べた。
そんな言葉に続いて披露されたのは「Radio」。細美のまっすぐで丁寧な歌声に、オーディエンスはじっくりと聴き入った。高揚感に満ちた「Clone」が終わると、細美は「ヨーロッパツアーから帰ってきて、the HIATUSのツアーはまた続きます。日本のどこかでまた会いましょう」とオーディエンスに挨拶。穏やかな語り口から一変し、「Insomnia」の壮絶なパフォーマンスで会場を圧倒した。ラストナンバーは「紺碧の夜に」。希望に満ちたロックサウンドにオーディエンスは再び大盛り上がりとなり、5人のパフォーマンスを味わう。細美もギターを弾きながら「ありがとうございました!」と笑顔で叫び、このステージを存分に楽しんでいる様子を見せていた。
セットリスト
01. Geranium
02. Storm Racers
03. The Flare
04. Bonfire
05. Radio
06. Clone
07. Insomnia
08. 紺碧の夜に
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